セックスで癒される? 女性のココロとカラダに寄り添う女性向け風俗ヒメシエスタ

この記事は以前、messyに掲載されたものです。
女性向け風俗ヒメシエスタで働くリョウの『セックス論考』
http://mess-y.com/archives/category/himesiesta
掲載が終了したためこちらにてご紹介させて頂きます。

『ヒメシエスタ』は、日本でも数少ない女性専用の風俗店である。
僕は女性オーナーのエリと共に、ヒメシエスタに設立当初から関わってきた。

女性のお客様がヒメシエスタに来られる目的はさまざまだ。
「気持ち良いセックスを体験したい」「ストレスを発散したい」「非日常を楽しみたい」という女性。
また、「癒し」や、「安らぎ」「安心感」を求めていらっしゃる方も多い。

ただ一つ言えるのは、単に性的サービスをだけを求めている女性はいないということだ。

「セックスがしたい」
「抱きしめられたい」

という気持ちの奥には、どうしようもない寂しさや、性的な悩み、コンプレックスが潜んでいることが多い。

僕は『ヒメシエスタ』の男性スタッフとして、700人以上の女性のカラダとココロに寄り添ってきた。
本コラムでは、その経験を元に、「女性にとって本当に気持ちいいセックス」について綴っていきたいと思う。

あなたは「女性向け風俗」に、どんなイメージを持つだろうか?

お金持ちのマダムが、若いツバメをはべらせている。
もしくは、欲求不満の人妻が、男性を漁りにやってくる。
スタッフは、AV男優顔負けの派手なテクニックや、あっと驚くような技巧で女性を喜ばせている……

そんな情景を頭に描く読者も多いのではないだろうか。
期待を裏切るようで申し訳ないが、実際には、ヒメシエスタにいらっしゃるお客様も、そこで働く僕らも、普通の人だ。

ごく普通の女性が、なぜ風俗を利用し、普通の僕が、なぜヒメシエスタで働いているのか? それは、本コラムを読んでいただければわかるはずだ。

第一回は、まず、僕が女性向け風俗を始めるに至った経緯をお話しようと思う。

セックスが上手なカウンセラー

7年前、僕はミクシィで性の悩みを語り合うコミュニティーを主宰していた。参加者の女性から寄せられる、セックスに関する悩みに答えるうちに、ネット上だけではなく、対面でのカウンセリングを依頼されるようになった。

セックスレスの悩みを聞いて欲しいと、大阪から深夜バスで上京してきた30代の主婦もいれば、処女であることに、強いコンプレックスを抱えている女子大生もいた。
20代のOLから、「オーガズムに達したことがなく、彼からお前の身体はおかしいと言われた。普通の女性に比べて、私のアソコは変ですか?」と真剣に尋ねられたこともある。その様な活動を続けるうち、口コミで評判になり、実際にお会いした女性は700名を超える。

誰にも言えないセックスの悩み

セックスに悩みを抱えている女性は、想像以上に多い。セックスレスや、パートナーのEDでセックスしたくてもできないという女性もいれば、逆にセックスが痛くてつらい、濡れない、感じないという人もいる。
セックスについて、パートナーと率直に話し合えるという女性は、とても少ないのではないだろうか?

「彼のプライドを傷つけてしまうのではないか」
「夫の機嫌を損ねてしまうのではないか」

相手を思いやるがゆえに我慢してしまったり、セックスに関して、女性側から意見を言ったりすること自体、恥ずかしいことだと思っている人も多い。

女性向けの風俗の必要性

「彼や恋人はいないが、たまにセックスしたくなる」
「人肌恋しい。誰かに甘えたり、抱きしめられたりしたい」

そんな相談も多かった。
男性の場合、いくらでも解消する方法がある。街には多種多様な風俗店があり、財布の事情と、ニーズに合わせて、様々なサービスを受けることができる。

何となく人恋しい、優しくされたいというときは、飲み屋のママに愚痴を聞いてもらったり、ホステスと擬似恋愛を楽しんだりもできる。誰に後ろ指を刺されることなく、欲求を満たすことができるのだ。

しかし、女性には、そのような場所はほとんどと無いといっていい。あったとしても、非常に限られている。

ホストクラブは、一般の女性には敷居が高いし、出会い系などで見ず知らずの男性と会うのはリスクが大きい。
かといって、職場などで、身近な男性と性的な関係をもってしまうと、あらぬ噂を立てられてしまったり、仕事にも支障が出てしまったりする。大人同士、気の置けないセックスフレンドのつもりだったのに、束縛されて閉口したという女性もいた。

カウンセリングを重ねるうちに、僕は女性の性的な悩みを解消できるサービスが出来ないかと考えるようになってきた。

セックスの主導権

その頃出合ったのが、後にヒメシエスタのオーナーとなるエリだ。

彼女は自らのセックスレスや、DVの経験を経て、セックスが女性の身体にもたらす影響や、メンタルへの働きかけについて見解を深めていた。女性が安心して利用できる性的サービスが必要だと考えていた点も、僕と同じだった。彼女の存在がなければ、ヒメシエスタは今とまったく違う形になっていただろう。

多くの女性から、セックスに関する悩みを聞くうち、僕は、問題の根本は、「セックスの主導権が男性に握られていること」にあるのではないかと感じるようになっていた。

ある20代の女性は、夫とのセックスについてこう語っていた。

「夫は私が寝ていようが、嫌がろうがお構いなしです。突然下着を脱がされ、無理矢理挿入される。痛いので、早く終わることだけを考えています」

別の女性は、

「彼とのセックスは嫌いじゃないんです。でも、演技をするのに、疲れてしまった。感じている声を出す、相手が興奮しそうな媚態を作る、彼に合わせてイったふりをする。彼に喜んでほしいし、気持ち良くなってほしいって思うからしてるんですが、なんだか、私、バカみたいって思ってしまったんです」
と語っていた。

射精という目的だけが優先され、性やセックスの本質があまりにも蔑ろにされてしまっているのではないか。
AV産業やエロ本を始めとした、様々な男性向けメディアによって、「セックスとはそういうものだ」と、多くの人が思わされていることも問題だ。

どうすれば男性の都合に合わせた受身のセックスではなく、女性が主体となったセックスができるのか? 女性が主導権を握ると、セックスはどう変わるのか? そもそも、女性が本当に満たされるセックスとは何か?

喫茶店で、あるときは深夜のファミリーレストランで、エリと僕は何時間もセックスについて語り合った。

エリは、「女性が性的サービスにお金を払い、主導権を得ること。それ自体に意味がある」と主張した。容姿も年齢も関係なく、お金を払えば性的サービスが受けられる。その様な選択肢があるというだけで、救われる女性は多いはずだ、と。

女性の幸せはセックスが8割

生きている限り、人は「性」に囚われている。性行為無しに生まれてきた人はいないし、ある程度の年齢に達すれば、異性を求め、欲するのは自然なことだ。

女性がいきいきと輝くために、セックスは欠かせない重要な要素である。

どんなにお金があっても、仕事がうまくいっていても、人が羨むようなパートナーがいても、セックスが不完全であったなら、その女性は幸せとはいえない。セックスという一点が、女性の幸福度を大きく左右するのだ。700人もの女性たちの悩みを聞く中で、僕はそう痛感していた。

批判を承知で言えば、僕はセックスさえ満たされれば、女性の悩みの8割は解消するのではないかと考えている。

しかし、日本社会では、セックスは猥雑で次元の低いものとみなされがちだ。学校や家庭で、性は汚らわしいもの、触れてはいけないものと繰り返し教えられる。特に、女子に対してはその傾向が顕著である。

そういった刷り込みにより、セックスを必要以上に遠ざけ、嫌悪している女性は多い。男性の心ない一言や、レイプやチカン、セクハラなどの性被害をきっかけに、セックスが怖くなってしまったという女性もいる。

ヒメシエスタのテーマは、「女性性の肯定と解放」である。

そんな大げさな……と思われるかもしれないが、僕とエリは本気でそう思っている。セックスにおける女性の性感は深いものであるが、ほとんどの女性は自分自身の中にそのような悦びがあることを知らない。僕は700人を超える経験を通じて、女性の身体は人それぞれであり、悩みや欲求も十人十色であることを肌で感じることができた。

本コラムでは、男性向けのハウツー本やAVでは決して書かれない、僕が実際に経験した女性のリアルなセックスについてお伝えしていこうと思う。

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