エリがヒメシエスタを始めたわけ

ヒメシエスタのエリと申します。
女性のココロとカラダについて、みなさんと考えを深めていけたらいいなと思います。

まず、簡単な自己紹介をさせていただきますね。
私は、30代前半、離婚経験があって普段は都内で医療関係の仕事をしています。
このようなお店のスタッフというと、派手な生活を送る、一般社会とはかけ離れた女性を想像されるかもしれません。

ご期待を裏切るようで申し訳ないのですが、私はごくごく普通の女の人です。
毎日、仕事帰りにスーパーに寄って、晩ごはんの食材を買って帰りますし、忙しくて気づいたら何日もセックスしてない……なんてこともしょっちゅうです。

そんな私が、なぜ女性の性やセックスに興味を持ち、ヒメシエスタを始めることになったのか?

エリがヒメシエスタを始めたわけ

私が女性の性やセックスについて、深く考えるようになったきっかけは、前夫とのセックスレスでした。
前夫とは、学生時代に知り合い、卒業と同時に結婚。表面的には仲の良い夫婦に見えていたと思いますし、私もそうあろうとずっと努力していました。

セックスレスになったのは、結婚してしばらくたってから。週に一回だった夫婦生活が、月に一回、半年に一回……となり、もう一年以上彼にふれられていないと気づいたときには、すでに修復不可能な状態でした。
セックスしようと思っても、お互いに気恥ずかしくて照れてしまう。それでもどうにかがんばろうと思っても、夫がダメ。結局、仕方がないねと、あきらめてしまいました。

セックスレスでも、夫婦仲はいいんだから大丈夫。
私には性欲なんて無いし、セックスが無くても全然気にならないわ。それに、お互いに仕事が忙しくて、それどころじゃないし……
そう自分に言い聞かせていました。

でも、だんだん辛くなってきてしまったんですね。
セックスレスになったのは、私に魅力が無いからではないか。一緒に暮らすうちに、恥じらいが無くなってしまったからか。
大好きな夫に、女として見られていない。
どうして? なぜ?
セックスまでしなくていいから、抱きあって一緒に眠ってほしい、体にふれて、優しい言葉をかけてほしい。
その頃の私は、性欲というには、あまりにも淡い、でも強烈な欲求を感じていました。

しかし、最後まで、前夫に気持ちを打ち明けることはできませんでした。拒絶されるのが怖かったから。

人、特に女性は、優しく抱きしめてくれる誰かがいないと、生きるのが辛くなってしまうんだと思います。
私はそうでした。
そのころの私は、辛いということにすら気づかないくらい、肌のふれあいに飢えていたんだと思います。

わたしにふれてください

人の手には、不思議な力があります。
小さいころ、「痛いの痛いの飛んで行け」と母親にケガをした部分をなでられて、痛みが軽くなった記憶は、誰にもあるでしょう。
看護師さんや、助産師さん、介護士さんも、必ずといっていいほど、患者さんの痛いところ、辛いところを手でさすりますよね。
科学では証明できないのかもしれませんが、人の「手」の持つ癒しの力は、多くの人が実感として感じていることだと思います。

マッサージやエステ、美容室やネイルサロンが好きな女性は多いですが、「コリがほぐれる」「美しくなる」という以上に、プロの手にふれてもらう感覚が心地よいのではないでしょうか。
ヒメシエスタで、「手」の持つ癒しの力を感じて下さいね。

最後に、少し長いですが、肌のふれあいについて書かれた詩を紹介します。
もとは、ブラジルの助産院で、出産を控えた若いお母さんたちに読まれていた詩だそうです。
私はセックスレスで悩んでいたとき、この詩を読み、思わず泣いてしまいました。

「わたしにふれてください」
Please Touch Me by Phyllis K. Davis

訳:三砂ちづる

もしわたしがあなたの赤ちゃんなら
どうぞ、わたしにふれてください
今までわたしが知らなかったやさしさを
あなたからもらいたい
おふろにいれてください
おむつを替えてください
おっぱいをください
きゅうとだきしめてください
ほおにキスしてください
わたしの体をあたためてください
あなたのやさしさとあなたのくれる快楽が
わたしに安心と愛を伝えてくれるのです

もしわたしがあなたのこどもなら
どうぞ、わたしにふれてください
いやがるかもしれないし、拒否するかもしれないけれど、
何度もそうしてください
わたしがどうしていやがるのかわかってほしいから
おやすみなさい、だきしめるあなたの腕が
わたしの夜を甘くしてくれる
昼間にみせてくれるあなたのやさしさが
あなたの感じる真実を伝えてくれる

もし、わたしがあなたの思春期のこどもなら
どうぞ、わたしにふれてください
もう大きくなったんだから、なんていわないでください
あなたがわたしにふれるのをためらうなんて
思いたくない
あなたのやさしい腕が必要です
あなたのおだやかな声を聞きたいのです
人生は困難なもの、とわかった今、
わたしの中の小さなこどもがあなたを必要とするのです

もしわたしがあなたのともだちなら
どうぞ、わたしにふれてください
あなたがだきしめてくれると、
わたしはあなたにとってたいせつな人だとわかるから
あなたのやさしさが、おちこんでいるわたしを
かけがえのない存在であることを思い出させてくれるから
そしてひとりではない、と思い出させてくれるから
私にやすらぎをくれるあなたのありよう、
それだけがわたしが信じられるもの

もし、わたしがあなたの愛のあいてなら
どうぞ、わたしにふれてください
あなたは、情熱さえあれば、十分と思うかもしれない
でも、あなたの腕だけが、わたしのおそれをとかしてくれる
あなたのやさしくおだやかな指先をください
あなたにふれられて、わたしは愛されているということを
思い出すことができる
わたしは わたしなのだ、ということを
思い出すことができる

もしわたしがあなたの大きくなった息子なら
どうぞ、わたしにふれてください
わたしには、抱きしめるべきわたしの家族はもういるのだけれど
それでも、傷ついたときには、
おかあさんとおとうさんに抱きしめてほしい
おとうさん、あなたといるとすべてがちがってみえる
わたしが、大切なわたし、であると
おもいだすことができる

もしわたしがあなたの年老いた父親なら
どうぞ、わたしにふれてください
あなたがちいさかったときに
わたしがあなたにふれたと同じように
わたしの手をにぎり、わたしのそばにすわって、
わたしを力づけてください
わたしの疲れた体によりそい、あたためてください
わたしは随分しわくちゃになってしまったけど、
あなたのやさしさに力づけられる
どうぞ、何もおそれないで
ただ、わたしにふれてください

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